プラットフォームとしての研究室

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まずは研究室とそのメンバーとの関係を明文化できるきっかけとなった、キングコング 西野亮廣さんのブログを2つほど。

タレントは、スタッフから嫌われてしまうと仕事が無くなるので、「使いやすいタレント(より良いソフト)」になる努力を始めます。

しかし、その努力量が大きければ大きいほど、ハードに支払っている”みかじめ料”は増え、ハードが潤います。

ここでいう『ハード』は、芸能界のBIG3だとか、その辺りの方々の顔を思い浮かべていただいて、大方間違いはないと思います。

つまり、「BIG3を巨大化させているのは僕たちだ」という話です。

…くれぐれも言っておきますが、これはスタッフ批判でも、BIG3批判でもなく、「構造上、逆転できなくなっている」という説明です。

具体的に言っちゃうと、『笑っていいとも』で爪痕を残しにいけばいくほど、タモリさんにポイントが入っちゃうので。

くれぐれも言っておきますが、これは『いいとも』批判でも、タモリさん批判でもなく、”仕組み”の話です。

『ハード』と『ソフト』という言葉を使いましたが、後編ではコチラの勝手な都合により『プラットフォーム』と『利用者』という言葉に変えさせていただきます。

『プラットフォーム』というのは、たとえば、TwitterとかFacebookがそうだよね。

『利用者』というのは説明するまでもないけど、TwitterやFacebookを使っている僕らのこと。

つまり、”利用者”が頑張ればがんばるほど、”プラットフォーム”にポイントが入るため、”利用者”と”プラットフォーム”との逆転はおこらない、ということです (ちなみに西野さんは自分がプラットフォームになる!ともおっしゃっています)。

プラットフォーム = 研究室(研究室の主催者)
利用者      = 学生・スタッフ

そうです。研究室もここでの”プラットフォーム”なのです。そして研究室の中の学生・スタッフが”利用者”です。

研究室内の学生・スタッフは、研究成果を挙げたら、研究成果について学術論文を書いて論文誌に載せたり、学会という研究室の外の場で研究成果を公に発表したりします。すると、もちろんその学生・スタッフの知名度(認知度)は上がりますが、ポイントは研究室に入ります。つまり、研究室の主催者 (研究室のトップ) にポイントが入るわけです (研究室の名前が主催者の名前ですから)。論文でいうと、一番後ろに名前が書かれることが多い人のことですね。

学生・スタッフが第一著者で論文を書いても、ポイントは主催者に入ります。仮に、学生・スタッフだけで成果を挙げたとしても、そうなります。これは明治大学に来る前に在籍していた研究室において、実体験として証明済みです。

学生・スタッフの知名度(認知度)は上がるのに、ポイントが入るのは研究室?どういうこと?という方へ。ここでいう”ポイント”は、”信用”といいかえてもよいです。たとえば、企業が大学と共同研究の申し出をするときを考えます。共同研究の鍵となる技術を、たとえ ある学生もしくはあるスタッフが開発したとしても、企業の方は、開発した○○さんに、ではなく、**研究室の主催者である**先生に、共同研究を申し込みます。**先生の”信用”が高いからです。研究室とは、”信用”が○○さんに、ではなく主催者の**先生にたまっていく仕組みなのです。○○さんと**先生との間で、”信用”の逆転は起こりません。

念のためいっておくと、わたしも、研究室の批判をしたり、主催者の批判をしたりしているわけではありません。研究室はこういう仕組みになっている、というお話です。

データ化学工学研究室(金子研)の考え

しっかりと明言しておきます。今はわたしも研究室の主催者になりました。データ化学工学研究室(金子研)にも、他のすべての研究室と同様に、上の研究室の仕組みは適用されてしまいます。研究室の中での研究成果によって、ポイント(信用)は金子にたまるということです。

そこで金子研では、学生を終えて研究を続けたいメンバーには、なるべく早い段階で独立することをすすめます (もちろん強制ではありません、金子研で研究を続けたい人もウェルカムです)。それぞれのメンバーが主体となって行った研究の成果に対する信用が、その本人にたまるようになってほしい、という思いです。

そのため金子研では、学生のうちから、それぞれが自立できるようになることを念頭に入れた教育システムにしています。自立できるようになるまでしっかり面倒見てくれるし、それまで金子研に信用をためてあげよう!ってメンバーから思ってもらえるよう頑張ります。

そして、せっかくためてもらった信用を最大限に活用して、しっかりと研究をスケールさせていかなければなりません。世界の基盤となるような基礎研究・応用研究・共同研究を一つ一つ真摯に取り組んでいきます。

まとめると、データ化学工学研究室(金子研)の考えは、

  1. 研究室メンバーはなるべく早く自立して、自分に信用がたまるようにしよう!
  2. 金子研に信用をためてもよい、と言ってもらえるような教育システムにしよう!
  3. たまった信用は最大限活用しよう!

ということです。

以上です。

質問・コメントがありましたら、twitter・facebook・メールなどを通して教えていただけるとうれしいです。

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