藤沢 晃治, 「「分かりやすい文章」の技術 読み手を説得する18のテクニック」, 講談社, 2004
講談社: https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194404
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4062574438
今回紹介する本もデータ解析や機械学習関連とは異なります。たとえばデータ解析や機械学習をして研究成果をあげた後に、研究成果を報告書や論文でまとめるときに使える、ブルーバックスの本です。研究室の学生全員に配布しています。
もちろんデータ解析や機械学習によりケモインフォマティクスやマテリアルズインフォマティクスやプロセスインフォマティクスの分野において研究成果を出すことも大事ですが、せっかく素晴らしい成果をあげても、社内や学術界においてその成果を適切に伝えることができなければ、まったく意味がありません。たとえば報告書や論文で伝えることがあります。この本は分かりやすく文章を作成する技術に関する本です。
以下は、講談社における内容紹介の引用です。
文章が下手ではみんなに読んでもらえない!
「目的を達成する文章」はどう書くか
日頃、読み書きする文書には必ず、お知らせ、お願い、報告などの「目的」がある。あなたの書いた文章は「目的」を果たしているか? あなたが受け取った文章は、読んで「なるほど」と思えるか?「目的」を正しく伝える18のテクニック。
プレゼンテーションの鉄人が教える 文章を書くための18のテクニック
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思わず読みたくなる
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最後まで読んでもらえる
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読みながらいちいち納得してもらえる
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読み終わったら賛成してもらえる
研究成果をあげたあとには、それを他の人たちに的確に伝えたり、研究成果を利用してもらうなど他の人たちに行動とってもらったりするという目的が出てきます。単純に研究成果の情報を羅列しただけでは、その目的を達成できません。この本では、分かりにくい文章と分かりやすい文章といった基本的なところから始まり、分かりやすい文章を作成するための技術について細かくそして丁寧に説明されています。社内で報告書を作成したり、大学の中で要旨や卒業論文・修士論文を作成したり、学術論文誌用に論文を執筆したりするときに活用できます。
「「分かりやすい文章」の技術 読み手を説得する18のテクニック」 では、報告書や論文の執筆に関連する内容として、主に以下のことを学べます。
- 分かりにくい文章、分かりやすい文章
- 趣旨を素早く伝える構成の技術
- 読む気にさせるレイアウトの技術
- 読み手を同意させる説得の技術
- 趣旨をスムーズに伝えるセンテンスの技術
- 文章をなめらかにする推敲の技術
- 重要ポイントを書き並べる
- 要点を先に、詳細は後に書く
- 不必要な情報を書かない
- 改行したり空白行を入れたりする
- 親子関係・並列関係を明示する
- 「かたまり」を明示する
- 見出しをつける
- 正確な論理で書く
- 読み手の視点で書く
- 自分の感情は抑えて書く
- 比喩を使う
- センテンスを短くする
- 事前分解しておく
- 曖昧さをなくす
- キーワードを作る
- 無駄を削る
- 自然な語感にする
- 丁寧に表現する
- 「分かりやすい文章」のチェックポイント
以上です。
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