本はビュッフェ!

本、特に専門書を読むときは、ビュッフェ (食べ放題バイキング) で食べるときのように、という話です。

本を読みはじめるとき、必ず目的があります本を読み終えることが目的ではないはずです。その本からどんな知識・技術を得たいのか、本を読んだ後にその知識・技術を使ってどんなことがしたいのか、明確にしましょう。その後、本を読みはじめ、目的を達成したら読み終わります。

たとえば、ズワイガニが食べ放題のビュッフェにいくとき、もちろん目的はズワイガニです。ここぞとばかりに、ズワイガニ中心に食べることになるでしょう。端から順番に、ウインナーとかスクランブルエッグから順番に、食べることはしません。わき目もふらずに真ん中のズワイガニにいくわけです。

本を 1 ページ目から読むのは、ズワイガニのビュッフェのときに、ウインナーとかスクランブルエッグから順番に食べることと同じです。なぜ目的のズワイガニから食べない!!まずは本の目次をみて、欲しい情報がどこにあるのか確認して、そこから読めばよいのです。

ちなみに、目次をみたときに面白そうなところがあったら、そこのページを読んでみればよいのです。ビュッフェでも、美味しそうな料理があったら食べてみますよね。本も、つまみ食いするように読むのです。

本を完読しても、最初に設定した目的を達成できなかったら、まったく意味がありません。ただ、目的を達成したら、本をすべて読まなくても構いません。わたしも最初は本を読み残すことに抵抗がありましたが、目的意識をしっかりもって、目的到達度を評価指標にすることで慣れていきました。

論文を読むときも同じことですね。

忙しい研究者のための効率的な論文の読み方~目的意識をもって、仮説と検証を繰り返しながら論文を読もう!~
以前に”論文の読み方・記録の仕方”という記事を見つけて読みました。特に、論文の構成・どの順番で章を読むと分かりやすいか・読んだ論文を記録しておくことの重要性、について分かりやすく書かれています。まだ論文を見たことのない学生にとって、とてもた...

 

Introduction から順番に読み始める必要はありません。Abstract, Figures, Tables, Conclusions を読んで、より深く知りたいところに目星をつけ、そこから読めばよいのです。

わたしは、ビュッフェスタイルで専門書やビジネス書、論文を読んでいます。小説を読むときはコース料理スタイルですかね。最初から順番に読みます。

ちなみに、わたしはそれほどズワイガニが好きなわけでもありません。食べるとき手が汚れたり変な匂いになったりしますし。

 

以上です。

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