本、特に専門書を読むときは、ビュッフェ (食べ放題バイキング) で食べるときのように、という話です。
本を読みはじめるとき、必ず目的があります。本を読み終えることが目的ではないはずです。その本からどんな知識・技術を得たいのか、本を読んだ後にその知識・技術を使ってどんなことがしたいのか、明確にしましょう。その後、本を読みはじめ、目的を達成したら読み終わります。
たとえば、ズワイガニが食べ放題のビュッフェにいくとき、もちろん目的はズワイガニです。ここぞとばかりに、ズワイガニ中心に食べることになるでしょう。端から順番に、ウインナーとかスクランブルエッグから順番に、食べることはしません。わき目もふらずに真ん中のズワイガニにいくわけです。
本を 1 ページ目から読むのは、ズワイガニのビュッフェのときに、ウインナーとかスクランブルエッグから順番に食べることと同じです。なぜ目的のズワイガニから食べない!!まずは本の目次をみて、欲しい情報がどこにあるのか確認して、そこから読めばよいのです。
ちなみに、目次をみたときに面白そうなところがあったら、そこのページを読んでみればよいのです。ビュッフェでも、美味しそうな料理があったら食べてみますよね。本も、つまみ食いするように読むのです。
本を完読しても、最初に設定した目的を達成できなかったら、まったく意味がありません。ただ、目的を達成したら、本をすべて読まなくても構いません。わたしも最初は本を読み残すことに抵抗がありましたが、目的意識をしっかりもって、目的到達度を評価指標にすることで慣れていきました。
論文を読むときも同じことですね。
Introduction から順番に読み始める必要はありません。Abstract, Figures, Tables, Conclusions を読んで、より深く知りたいところに目星をつけ、そこから読めばよいのです。
わたしは、ビュッフェスタイルで専門書やビジネス書、論文を読んでいます。小説を読むときはコース料理スタイルですかね。最初から順番に読みます。
ちなみに、わたしはそれほどズワイガニが好きなわけでもありません。食べるとき手が汚れたり変な匂いになったりしますし。
以上です。
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