「研究室」といっても、ひとことで表現できるわけではなく、いろいろな側面があります。大きく分けると以下の 3 つになるでしょうか。
- 実験室・実験設備といった空間・設備の側面
- 研究費を用いて、研究成果を生み出す機関の側面
- 学生や教員が所属するコミュニティの側面
新型コロナウイルスの影響によって、Stay Home (おうちにいよう)、人との接触を 8 割削減しよう、三密を避けよう、ソーシャルディスタンス (社会的距離) を保とう、といったことが叫ばれ、さらにいろいろな大学で入構が禁止される中において、上の 3 つの側面におけるそれぞれの重みが変わってきました。大学内、研究室内に入れない状況のため、1. の実験室・実験設備の側面と比べて、2. 3. の側面の重みが上がってきています。いつになるかわかりませんが、今回のウイルスが収束したら、また重みも変わると思います。ただ、収束した後も、また次のウイルスのことを考えながら社会生活をすることになるでしょう。
そこで、これを機会に、データ化学工学研究室 (金子研) の役割やその果たし方をゼロから考えてみます。大きく分けると、以下の 3 つの役割があると考えています。
- 学生の成長を促進する
- 学生や教員などのメンバーがコミュニケーションする
- 研究成果を出す
3 つは独立しているわけではなく、関連しています。1. の学生の成長は、研究を通じた成長もありますので、3. の研究成果と関係しています。研究成果を出したり学生が成長するキッカケになったりするため、2. のコミュニケーションは重要です。
学生が成長したり、研究したりするため、研究設備は重要です。金子研の研究は、基本的にコンピュータを用いた研究であり、その環境を整える必要があります。昨年度までは研究室の部屋内でコンピュータを使うこともできましたが、現状は、ノートパソコンを貸し出ししたり、研究室のワークステーションにリモートでアクセスできたりするようにして、家で研究してもらうようにしています。あとは、昨年度までは研究室の部屋内で利用できた、研究を進めるために必要な本やデータベースを、今後どうするかが課題です。
コミュニケーションとして、昨年度までのゼミは研究室の部屋内で行っていましたが、今年度からはテレビ会議に切り替えました。学生が執筆中の論文チェックもオンラインで行っています。これから、よりスムースにテレビ会議を行えるような環境構築を整えていくことが課題です。あとは飲み会もオンライン飲み会を検討中です。
これから、家・オンラインが多くなる中でも、上の 3 つの役割を果たせるよう、金子研は変化していきたいと思います。
以上です。
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