高橋 信, 「マンガでわかる線形代数」, オーム社, 2008
オーム社: https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274067419/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4274067416
タイトルにある通り、マンガでわかりやすいです。
「マンガで・・・」 と書いてあると内容が薄そうに感じられるかもしれません。もちろん、いわゆる線形代数の専門書と比べると、本において扱われる内容は絞られています。しかし、データ解析・機械学習を始める方が、ベクトルや行列の勉強からはじめて、たとえば主成分分析 (Principal Component Analysis, PCA) や部分的最小二乗法 (Partial Least Squares, PLS) などのデータ解析・機械学習の多くの手法の説明を読み進めるために、十分な情報があります。
中学レベルの数学知識を基本としていますので、ベクトルって何?行列って何?という方でも、読み始めることができます。さらにマンガでわかりやすいです。
サクッと読むのであれば、数時間で読めると思います。データ解析・機械学習の勉強をはじめるときに自分の知識を確認したり、高校の数学や大学1, 2年生の数学をおさらいしたりするためにも、読むとよいと思います。
この本の内容を十分に理解した上で、データ解析・機械学習について学んでいき、さらにデータ解析・機械学習について深掘りしたいと思ったとき、より詳しく学びたいと思ったときには、別の本を使う、といったような方法がよいかと思われます。
「マンガでわかる線形代数」 では、データ解析・機械学習に関連する内容として、主に以下のことを学べます。
- 必要十分条件
- 写像
- 行列の基礎 (行列の扱い方、逆行列)
- ベクトルの基礎 (ベクトルの扱い方、線形独立、基底、次元、部分空間)
- 線形写像
- ランク (階数)
- 固有値
- 固有ベクトル
以上です。
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