高橋信, 「マンガでわかるデータベース」, オーム社, 2005
オーム社: https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274066313/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4274066312
データ解析・機械学習をするときには、必ずデータセットが必要になります。そのようなデータセットを含むデータベースの内容やデータベースを構築する方法、運用する方法、利用する方法について学べる本です。タイトルにある通り、マンガでわかりやすいです。「マンガで・・・」 と書いてあると内容が薄そうに感じられるかもしれませんが、データ解析や機械学習をするときに用いるデータベースの勉強をするために最低限必要な内容は含まれています。
例えば材料の実験条件と物性を整理するだけで OK とか、化学構造と物性・活性を整理するだけで OK とかでしたら、そこまでデータベースに関する知識は必要ないかもしれません。ただ、数値データとカテゴリーデータが混在しているときのデータセットの扱いは参考になると思いますし、今は小規模なデータセットかもしれませんが、将来的に大規模なデータベースを構築するかもしれないときは、最初からデータベースの設計をしておくとよいと思います。これからデータベースを作成する方や作成している方だけでなく、公共のデータベースを利用する方も、参考になると思います。
サクッと読むのであれば、数時間で読めると思います。データベースを作成したり、運用したり、利用したりする前に読むとよいと思います。
「マンガでわかるデータベース」 では、データ解析・機械学習に関連する内容として、主に以下のことを学べます。
- データベース、リレーショナルデータベース、レコード、フィールド、一意(ユニーク)、空値、null、階層データモデル、ネットワークデータモデル、リレーショナルデータモデル、キー
- データベースの演算 (和、差、積、直積、射影、選択、結合、商)
- データベースの設計、E-Rモデル、実体、関連、正規化、第一正規形、第二正規形、第三正規形、概念スキーマ、内部スキーマ、外部スキーマ
- データベースの操作、SQLの基本操作
- データベースの運用、トランザクション、ロック、コミット、排他ロック、ロールバック、インデックス、ロールフォワード
- Webとデータベース、サーバ、HTTPリクエスト、HTTPレスポンス、Webサーバ、アプリケーションサーバ、分散データベース
以上です。
質問やコメントなどありましたら、twitter, facebook, メールなどでご連絡いただけるとうれしいです。