いただいたアドバイスの一番の有効活用方法は、まずアドバイス通りにやってみることです

データ解析や機械学習を活用した分子設計・材料設計・プロセス設計・プロセス管理などの研究や開発をしているときに、他の人からのアドバイスを求めるときがあると思います。アドバイスをいただいたときに、そのアドバイスの一番の有効活用方法は、アドバイス通りにやってみることです。

そもそも、アドバイスを求めるときは、自分の中で最大限がんばっていろいろと試してみて、それでもうまくいかなかった状況になると思います。自分の力だけでうまくいくのであれば、アドバイスを求める必要がないわけですね。自分の頑張りだけではこれ以上前に進めない、壁に突き当たってしまった、ということから、アドバイスを求めることになるかと思います。

そのとき受けたアドバイスの中には、「それではうまくいかなそうだなあ・・・」 と考えるものもあるかもしれません。ただ、その 「それではうまくいかなそうだなあ・・・」 と考えた人は、既に壁にぶつかっていて打開策を出せなかった人です。もちろん、すでにその通りやってみた経験があり、そのときうまくいかなかったのであれば話は別ですが、まだやったことのない段階で、そのような人の頭の中にある、できないだろうは、あまり信用できないものと考えられます。うまくいかないことが判断できるのであれば、壁にはぶつかっていないわけです。

言い換えると、アドバイスの内容は、アドバイスを受ける人にとっては “外挿” もしくは “モデルの適用範囲外” といえます。それがよいか悪いかは、判断が難しいわけです。なので、あまり良くなさそうに思えるアドバイスでも、とりあえずやってみることで、うまくいく可能性がありますし、少なくとも “内挿” や “モデルの適用範囲” は広がりますので、仮によくない結果でも、その次に新たな一歩が踏み出せと思います。

なお基本的には、まずはアレンジを加えずに、アドバイスの通りやってみるとよいです。適切なアレンジを加えられるのであれば、アドバイスをもらわずにうまくいっていたはずです。なので、まずはアドバイスとまったく同じにやってみて、そのうえで、自分なりの工夫をしてみるのがよいと思います。

さらに、データ解析や機械学習に関しては、アドバイスを試してみるのに実験するのと比べると、あまり時間やコストがかかりません。アドバイスなどで新しい内容を聞いたら、それがよさそうか悪そうかは別にして、まずはトライアルしてみることをオススメします。

 

以上です。

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