藤沢 晃治, 「「説得力」を強くする 必ず相手を納得させる14の作戦」, 講談社, 2015
講談社: https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194880
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4062579197
今回紹介する本もデータ解析や機械学習関連とは異なり、研究成果をあげたあとに活用できる、ブルーバックスの本です。研究室の学生全員に配布しています。
もちろんデータ解析や機械学習によりケモインフォマティクスやマテリアルズインフォマティクスやプロセスインフォマティクスの分野において研究成果を出すことも大事ですが、せっかく素晴らしい成果をあげても、社内や学術界においてその成果を適切に伝えることができなければ、まったく意味がありません。研究成果のメリット・デメリットを相手に伝え、そしてその相手に何らかの行動を起こしてもらうためには、相手を説得させる必要があります。その説得は、それは論文でもプレゼンでも面接でも同じことです。
以下は、講談社における内容紹介の引用です。
人間は、ふだんは論理的思考をしていない!「アナロジー思考」+「論理的思考」で迫る、まったく新しい説得力増強法。
説得力とは、自分の主張の味方を増やす現代人最大の武器。なぜ説得に失敗するのか? 人が納得するのはどういうときか? 相手の論理的思考だけでなく、直観を操るアナロジー思考にも働きかけ、スピーディに説得する技法を伝授します。『「分かりやすい説明」の技術』など、累計65万部を超える著者一連の「コミュニケーション・スキル」シリーズの集大成の一冊。これまでのシリーズのエッセンスも惜しみなく詰め込んだ実践決定版です。
苦労して得られた研究成果ですので、自分の ”子ども” としての研究成果が、誰かに届き、役に立つまで、できる限りのことをしてあげたい、というのが “親” の気持ちかと思います。この本により「説得力」を身につけることで、研究成果を最大限に利活用できるようになります。
「「説得力」を強くする 必ず相手を納得させる14の作戦」 では、主に以下のことを学べます。
- 説得力とは何か、「説得する」とは何をすることか、「論理的」とは何か、論理が全てではない
- 説得力の構成要素
- 「鵜呑み」習慣を卒業せよ
- 「たとえ話」のセンスを磨け
- 論理の落とし穴に注意せよ
- 細切れに伝えよ
- 設計図を最初に渡せ
- 相手の視点から説明せよ
- たとえ話で説明せよ
- 例示、例証せよ
- 主張の真偽を事前確認せよ
- サンドイッチ構造で説明せよ
- 常識のギャップに注意せよ
- 根拠の裏づけを取れ
- 根拠能力を確認せよ
- 「つなぎ言葉」を効果的に使え
- 説得力を強めるチェックリスト
以上です。
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