講義やゼミで学生に伝え、行動してもらうときに気をつけている3つのこと


講義やゼミにおいて、ある学問分野の内容を教えたり、ある研究分野の話をしたりします。このように人に何かを伝えるときの大きな目標は、

その人に行動してもらう

ことになります。講義でしたら、学生が自ら学ぶという行動、ゼミでしたら、学生自身で研究するという行動をしてもらうことを目指して、学生にいろいろと伝えるわけです。

では、人が行動するのはどういうときでしょうか?わたしは、次の3つが大事であると考えます。

  1. 行動する理由がある (Why)
  2. 行動する方法がわかる (How)
  3. 行動の目標がある (What)

まずWhyです。なぜ行動する必要があるのか、理解していないと行動しない人もいます。なので、なぜ学ぶのか、について、学ぶとどんなメリットがあるのか、どのように役立つのか、どう面白くなるのか、などいろいろな背景を講義の最初で説明しています。ゼミでも同様です。なぜ研究するのか、についてしっかりと話すようにしています。

次にHowです。行動する理由が自分の中にあって、よし行動しよう!ってなっても、どのように行動したらよいかわからないと、やらない人もいます。そのため、どのように学ぶのか、について、分かりやすい講義資料を準備したり、適切な課題を作ったり、必要な資料を示したりしています。ゼミにおいても、課題の進め方についてはしっかりと話し合います。

最後にWhatです。最終的な目標や段階ごとの目標がわからないと、行動が続かない人もいます。なので、講義の最初だけでなく、講義ごとに、次の目標や最終的な目標を伝え、確認するようにしています。ゼミでも、最初のトレーニングの最終的な課題だけでなく、課題ごとの目標を伝え、確認しながら進めることが大事です。学生ごとの研究テーマがスタートしても、目標は確認しながら進めていきたいと思います。

このように学生たちに何かを伝えるときは、Why・How・Whatを押さえるように気をつけて準備するようにしています。

以上です。

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