緒言って何??何を書けばいいの??背景とか はじめに とか要旨とかとは違うの!?

シェアする

論文や雑誌を読んでいると、緒言 (Introduction, イントロダクション) の章がありますよね。読むときはあまり意識しないかも知れませんが、いざ自分で論文を書こうとなると、緒言には何を書けばよいの??ってなりませんか?

背景 (Background, バックグラウンド) とか要旨 (Abstract, アブストラクト) とかもよく聞くけど同じ??、別のこと書かなきゃいけないの??、はじめにって書いてあるのもあるよね!?、とか思う人もいるかもしれません。

今回は、そんな「緒言」についてまとめます。ちなみに序論も、英語にすると introduction で「緒言」と同じなので、内容的にも「緒言」と同じと考えてよいでしょう。

いきなりですが、「緒言」に書く内容は以下の 7 つです。

  1. 研究の背景
  2. 対象とした問題点
  3. 研究目的
  4. 研究方針
  5. 提案手法の概要
  6. 提案手法の有効性の検証方法
  7. (緒言以降の論文の構成)

そうです、背景は緒言の一部なんです。

緒言には、まず研究の背景を書きます。内容的には、

  • 社会・生活とどのような接点があるのか
  • どのような研究分野・研究領域の話なのか
  • どんなところに着目しているのか
  • 過去にどのような研究が行われ、どんな研究成果があるのか

といった感じです。次の問題点につなげます。個人的には、書くのが一番難しいところですね。

そのあとに、研究で対象にしている問題点について書き、研究目的につなげます。

研究目的は、多くの場合、前の問題点を解決することに対応するでしょう。研究目的を達成すると、どんなうれしいことが待っているか書いてもよいですね。

そして、研究目的を達成するための方針について書きます。何に着目したかですね。研究者のアイデア・独自性が含まれている部分で、個人的には、論文を読んでいると面白いところです。論文を読む人に次の手法を理解していただくためにも、重要な部分です。丁寧に書きましょう。

方針を踏まえて、提案手法の概要を説明します。緒言の後に、手法を説明する章がありますので、手法の詳細を説明する必要はありません。一段落くらいで概要を説明しましょう。

提案した手法について、本当に有効に機能するのか、論文内でしっかりと確認しなければなりません。その有効性の検証方法について書きましょう。

緒言以降の論文の構成については、必ず書かなければならないものでもなく、必要に応じてって感じです。結構長い論文には、よく付いていますね。2章では何を書いて、3章では何を書いて、、、といったことを説明します。

1. から 7. までの全部の内容なんて書けないよ!

論文の枚数が制限されていたり、雑誌の記事のように一つの研究についての内容ではなくいくつかの話題をまとめたものだったりなど、「緒言」として 1. から 7. まで書くのは難しいことがあるかもしれません。そんなときは、「緒言」と一つの章にするのではなく、「背景」、「目的」 など、細かく章を分けて書ける章だけ書きましょう。もちろん論文の論理の流れが途切れることのないように、構成を考えてくださいね。章を細かく分け過ぎだな、と感じたら、「背景と目的」のようにまとめて一つの章にするのもしょうでしょう。

もしくは、「緒言」のかわりに「はじめに」を使いましょう。「はじめに」の方が「緒言」より内容の縛り的にユルいです。最初の章を「はじめに」にして、次の章に続くような論理構成にして書きましょう。

要旨って何?

英語で abstract (アブストラクト) といい、論文全体をまとめたものです。よく論文の最初に 1/4 から 1/3 ページくらいの文章が付いていますよね。あれです。論文全体、つまり緒言・手法・結果と考察・結言、をギュッとコンパクトにするように書きます。

最後に

「緒言」 という章ではじめたら、「結言」 という章で終わるのが、対応関係がとれていてカッコがよいです。「序論」 ではじめたら、「結論」 がよいでしょう。結言も結論も英語で言えば Conclusion(s) で同じなのですが、日本語的な対応関係ですね。ちなみに、「はじめに」 ではじめたら、最後は 「おわりに」 です。

以上です。

質問やコメントなどありましたら、twitter, facebook, メールなどでご連絡いただけるとうれしいです。

シェアする

フォローする