わたしもよく使うコピペ (コピー & ペースト) についてです。ファイルや画像のコピペもできますが、今回は文字のコピペのみにします。文字を選択してから、パソコンであれば
- コピー:「Ctrl + C」 (Windows), 「command + C」 (Mac)
- ペースト(貼り付け):「Ctrl + V」 (Windows), 「command + V」 (Mac)
をして、スマホであればタップ長押ししてからコピーや貼付けを選択して、選択した文章を複製できます。
コピペはとても便利です。しかし、著作権的に問題にならない場合でも、それなりのデメリットもあります。そこで、コピペのメリット2つとデメリット3つをまとめてみました。
コピペの2つメリット
1. 正確
コピペなら文字を正確に複製できます。たとえば、メールアドレスを記入するときに、タイピングでは打ち間違えることがあり、最悪 大事なメールが届かない、といったことも起こりますが、メールアドレスをコピペすれば正確に記入できますので、そのような問題を防ぐことができます。
正確性が求められるときには、コピペが便利です。
2. 作業が早く終わることが多い
文章を作るとき、タイピングで文字を打つ時間は、文字数に比例してかかってしまいます。たとえば、わたしは1分間あたり200字くらいですので、1000字のときは5分間、10000字のときは50分間、少なくとも時間がかかってしまいます。一方、コピペを使えば、1000字だろうが10000字だろうが、複製したい文章を選択さえすれば、ほぼ一瞬でコピペして文章を作れます。ファイルごとコピペしてもよいですね。
以上のように、正確に早く作業ができるのがコピペのメリットですが、もちろんデメリットもあります。
コピペの3つのデメリット
1. 表現力が向上しない
こちらに書いた通り、研究力を考える上で表現力も大切な力の一つです。
10000字をコピペすることは、表現力を鍛えるためのトレーニングの機会を10000字分 失っていることになります。表現力をつけるには、伝えたい内容・伝えたい人の相手のバッググラウンド (背景・専門分野・レベル)・文章の構成・論理構成などを考えたり、実際に自分で文章を作ったり、といったトレーニングを続ける必要があります。コピペを続けていると、表現力が身につかなくなり、いざというときに適切な文章を書けなくなってしまいます。
同じテーマで文章を書くのは面倒で、コピペでも問題ないと考えるかもしれません。ただ同じテーマでも、それを伝えたい人たちやそのバックグラウンドが変われば、伝えるための文章も変わります。大学生に読んでもらう文章と、その道の専門家に読んでもらう文章は異なりますよね。伝えたい人のバックグラウンドが違うのにコピペで済ますのは不適切です。
自分の表現力を鍛えるため、同じ内容の文章を作るときであっても、あえてコピペしない選択肢もありだと思います。表現力をつける必要はまったくない!という人は、昔に作った文章をどんどんコピペして効率的に文章を作成してもよいと思います。しかし、文章力を鍛えたい人は、コピペと比べて時間はかかってしまいますが、もう一度文章の構成を考えながら、昔に書いた文章より良い文章を書こうとトライすることで、確実に文章力はアップします。あとあと、文章力の高さに目をつけられて、大きな仕事を任されることがあるかもしれません。「急がば回れ」 です。
2. 信用を失うことがある
同じ人に、コピペして作った同じ文章ばかり見られると、「この人はコピペばっかりだなぁ、研究の記事を書いてもらおうと思ったけど止めようかなー」 と思われ、読んだ人の信用を失うこともあります。もちろん、「コピペで効率的に文章をつくれる人だ!」 と思われることもあるでしょう。どう思われるかは、時・場合・人によります。
読んだ人にどう思われるかはわかりませんので、見られる、読まれる文章をコピペでつくるときは気をつけましょう。
3. 間違えがあるとコピペした数だけ増える
元の文章が間違えていると、もちろんそれをコピペした文章も間違えていることになります。コピペするたびに間違えが増えるわけです。修正するときは、コピペで作ったものすべてを直さないといけません。大変です。プログラミングをするとき、同じような処理をコピペでつくると、間違えがわかったり作り直したりしたときに、コピペしたところすべてを書き換えないといけません。for文を使ったり、関数・クラスを活用したりして、なるべくコピペしないようにプログラミングするとよいです。
また、同じ文章が同じところで間違えていたら、明らかにコピペであることがバレますし、とても恥ずかしいです。気をつけましょう。
まとめ
コピペがとても有効に機能するケースもあれば、コピペしないほうがよいケースもあります。コピペするときは、一度メリットとデメリットを思い出して、本当にコピペしたほうがよいのかどうか、考えてからにしましょう。そうすれば、コピペと正しく付き合えるはずです。
以上です。
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