馬場敬之, 「微分積分キャンパス・ゼミ」, マセマ出版社, 2023 (改訂9)
マセマ出版社: https://books.mathema.jp/books/5w3xjukhb4swbw593mvff6u70s3yc0v4
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4866153083
微分・積分についてわかりやすく学べる本です。以前に紹介した「マンガでわかる微分積分」より内容は充実していますが、難易度が上がります。
なので、たとえば「マンガでわかる微分積分」を読んだ後にさらに学びたい方に適した本といえます。
上の本の紹介でも述べたように、データ解析や機械学習においては、そこまで複雑な微分・積分は出てきません。そのため、「微分積分キャンパス・ゼミ」に書かれているような、高度な微分・積分の内容まで学ぶ必要はないともいえます。
一方で、「マンガでわかる微分積分」にはない内容で、今回の本にはある内容として、ラグランジュの未定乗数法があります。主成分分析 (Principal Component Analysis, PCA)、部分的最小二乗回帰 (Partial Least Squares Regression, PLS)、サポートベクターマシン (Support Vector Machine, SVM) などに用いられる内容となっており、手法について深く学びたい方は、読むとよいかと思います。
解説だけでなく、例題、演習問題、実践問題がありますので、しっかり読もうとすると数日かかると思います。
「微分積分キャンパス・ゼミ」 では、データ解析・機械学習に関連する内容として、主に以下のことを学べます。
- 関数の極限
- 微分の公式、媒介変数の微分、高次微分、極大値・極小値
- テイラー展開、マクローリン展開
- 積分、積分の公式 (部分積分など)
- 2変数関数、偏微分、全微分
- ラグランジュの未定乗数法
以上です。
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