研究以外でも基礎となる汎用的な力は想像力

創造力も大事ですが、ここでは想像力のほうです。研究スキル・研究能力を構成する力は、こちらに書いたとおり色々ありますが

研究スキル・研究能力を構成する15の力
データ化学工学研究室 (金子研) では学生の成長を最優先に考えていることはこちらに書いたとおりです。 学生が成長して、研究スキル (能力・技能) が高まります。ただ、研究スキル、研究する能力といっても一つではありません。 ここでは、研究力を...
課題解決ではなく、課題解決力
明治大学応用化学科では、基本的に 4 年生から研究室に配属されます。3 年生までは定期試験やレポートなどで、いろいろな問題の正解を求めるトレーニングをしてきますが、研究室配属後の研究はそうではありません。正解がわかっていない、というよりは正...

 

研究に限らず汎用に使える、基本的な力として押さえておきたいのは想像力です。たとえばプレゼンテーションをしたり質問に回答したりするときにも想像力は大切です。

次の律速は、想像力 ~よりよい文章作成やプレゼンテーションに向けて~
データ化学工学研究室 (金子研) では、以下の本を学生たちに一人一冊差し上げて、文章力やプレゼン力や英語力を高めてもらっています。 「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール  「分かりやすい文章」の技術―読み手を説得...
質問への回答の仕方 アドバンス編~心構えとして、相手の課題を解決して満足度を上げることを考える~
研究発表や講演における質問の答え方として、テクニック的なことはこちらに書きました。 今回は、質問への回答の仕方のアドバンス編として、回答するときの心構えについて説明します。ただ、アドバンス編としての心構えですので、十分に上のテクニックができ...

 

研究における 15 の力のさらに基礎的な力としても、想像力があるかと思います。研究の背景を考えるときも想像力が必要ですし、研究の目的や方針を考えるときも想像しながら検討することが大事です。もちろん論理的に考えることになりますが、「何を考える必要があるか?」 といったところは想像力が必要です。たとえば、開発した手法が他のどのような分野に活用されうるか、他のどんな手法と組み合わせることができるか、といったことです。

研究の内容を相手に伝えるときも、相手のことを想像して伝え方を考える必要があります。相手に質問するとき、コメントするとき、アドバイスをするときも相手のことを想像してお話をすることが大事です。もちろん、相手の研究分野や興味のある領域、これまでの話の内容などの情報から、相手が求めていることを考えますが、すべての情報を把握できるわけではありません。想像力で補う必要があります。

誰かと一緒に共同研究をしたり、一緒に論文を書いたりするときのやりとりでも、相手の状況を想像して進めることが重要です。相手が色々な業務で手一杯のときもあるかもしれませんし、相手が論文を書きやすい、確認しやすいやり方で進めたほうが効率的です。このあたりも想像する必要があります。

想像力を鍛えるには、経験することや場数をふむことが大切と思います。想像するための情報をもつために、色々な本 (小説や漫画も含む) を読んだり、実際に色々と体験・経験したりすることが重要です。そして実際に想像して何かしたあとに、想像した内容とその結果が合っているか検証できれば、効果的なトレーニングになります。

想像力を鍛えることは、研究以外でも普段の生活からできますし、そこで身につけた想像力を研究に活用することもできます。ぜひ参考にしてもらえたらと思います。

 

以上です。

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