発表資料の作成前に聴衆を想像しよう!

ケモインフォマティクス・マテリアルズインフォマティクス・プロセスインフォマティクスの研究に限らず、研究成果が出たらその成果を論文や学会などで発表します。学会では、主にパワーポイントで発表資料を作成し、それを使って研究内容のプレゼンテーションを行います。発表時間には限りがありますので、必要な情報を取捨選択して発表準備をします。おおまかな発表内容についてはこちらに書いた通りです。

学会での研究発表 (口頭) の一般的な流れ
学生のころから学会において研究発表をする人もいらっしゃると思います。今回は、学会発表での話の流れについてまとめました。人や場面によって多少変わることもありますが、一般的な流れはこちらです。 自己紹介 発表の概要 背景 問題点 目的 方針 手...

 

研究発表は、聴いている人に研究内容を理解してもらうことが目的です。どんなに一生懸命発表しても、聴いている人が内容を理解できなければ全く意味がありません。聴いている人が研究内容を理解して初めて、発表することに価値が出てきます。

そのため研究発表で一番大事なことは、発表を聴く人がどんな人であるか把握する、という点です。聴衆がどんな背景、どんなバックグラウンドを持っているかをまず理解するように努めましょう。参考になるのは、学会や発表するセッションの種類です。その学会やセッションに興味がある方が発表を聴いているはずですので、そのあたりの知識はある程度持っていると考えられます。一方で、それと関係のない部分の知識は持っていないと想定した方が良いでしょう。そのような情報を踏まえて発表資料の情報を取捨選択します。

発表時間は限られていますので、細かいことを含めて全て発表することは難しいですが、その時間内で最大限理解してもらえるような発表資料を作り込んでいくことが重要です。ぜひ、相手に理解されることを最終目標に据えて発表資料を作るようにしましょう。

聴いている人に発表を理解されて初めて発表することに価値が出ることを念頭に入れて、発表準備をしましょう。

 

以上です。

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