結果は変わらないけど緒言は変わる

研究成果が出たら、それをアピールするために学会で口頭発表・ポスター発表をしたり、論文誌で論文発表をしたりします。仮に研究成果が出たとしても、それを論文で発表するまでの間は、研究成果が出ていないのと同じ、という考え方もあります。

それぞれの発表に向けて、以下のような流れで発表資料や論文を作り込みます。

緒言って何??何を書けばいいの??背景とか はじめに とか要旨とか概要とは違うの!?
論文や雑誌を読んでいると、緒言 (Introduction, イントロダクション) の章がありますよね。読むときはあまり意識しないかも知れませんが、いざ自分で論文を書こうとなると、緒言には何を書けばよいの??ってなりませんか?背景 (Bac...
論文の緒言・手法・結果と考察・結言に何を書けばよいのか?
金子研ではこの季節になり、学生たちが研究要旨を作成したり、私が内容を添削したりしています。金子研のように分子設計・材料設計・プロセス設計・プロセス管理や制御関係の研究をしていると、研究成果には、基本的にそれらの設計・管理を行うための手法にな...
学会での研究発表 (口頭) の一般的な流れ
学生のころから学会において研究発表をする人もいらっしゃると思います。今回は、学会発表での話の流れについてまとめました。人や場面によって多少変わることもありますが、一般的な流れはこちらです。 自己紹介 発表の概要 背景 問題点 目的 方針 手...

 

この発表資料の作り込みにおいて、もちろん研究で得られた結果そのものは変わりませんが、その結果に導くまでのストーリー、すなわち緒言や、結果に基づいて行われる議論の内容は、他の研究者の方々が出した直近の研究成果や、学会・論文誌の趣旨によって変わることがあります。

他の研究者が発表した論文に自分と類似した研究があれば、そしてその成果が直近に出ているということであれば、その研究成果を踏まえた上で自分の研究を位置付ける必要があります。もちろん (再計算したり条件を変えたりして結果が変わった、ということを除けば) 出てきた結果は結果として変わりませんので、その結果をどのようにアピールするかを考えた上で、再度、背景・研究目的・研究方針を整理すると良いでしょう。そのストーリーに応じて、結果をどう議論するかも変わる可能性があります。

アピールという点においては、その研究成果を発表する学会や論文誌の趣旨、もしくは学会参加者や論文を読む人たちの傾向によっても変えることが効果的な場合もあります。今の研究成果をどのようにすれば対象の研究者により効果的にアピールできるかを考えて、結果に導くまでの緒言を検討するようにしましょう。

 

以上です。

質問やコメントなどありましたら、X, facebook, メールなどでご連絡いただけるとうれしいです。

タイトルとURLをコピーしました