講演会は、共同研究と似ています

皆様のおかげさまで、嬉しいことに講演会に講師としてご招待いただいたり、企業において講演会を開催していただきお話しさせていただいたりしております。例えば、企業における講演会の例としては、60 分から 90 分くらいお話しさせていただき、30 分くらい質疑応答の時間があるといった具合です。

こんな話をしていただけませんか、といった依頼がありますので、基本的にはそのご提案の通り話の内容を組み立て、スライドを準備して当日お話しします (スライドは pdf ファイルとして配布します)。最近はほとんどオンラインでやっています。

もちろん、なるべく多くの聴講者の方々に満足していただき、さらに満足度を上げるために、話の内容やスライドを工夫したり、最近の研究内容を追加したり、丁寧に話したりと精一杯頑張りますが、私だけの力ではコントロールできないこともあります。具体的に最も大きなポイントは、質疑応答です。極端な例ですが、質問がまったく出なかったら、質疑応答は成り立ちません。嬉しいことに、これまでの講演会では、毎回たくさんの質問をいただいて時間いっぱい質疑応答をさせていただいたり、ときには時間をオーバーすることもあったりします。

そのような経験をふまえて、講演会は私から聴講者の方々に価値を提供するだけでなく、企画された方や聴いていただいている方々と共同で作り上げるものと、感じています。タイトルにある、共同研究に似ているというのは、そのことが理由です。講演会も共同研究と一緒に、講演者と聴講者の共同で作り上げるものと思います。実際、質疑応答でいただいた質問に基づいて、実はこういった話があります、というように話を追加することもあります。質疑応答によって、講演会がより充実した内容になります。

またオンラインでやるときには、質問に対する回答をしたあとに、関連する文献やウェブサイトの URL を、チャットに書き込むこともあります。そういった情報を引き出していただけるのは、質問していただいた方々のおかげさまです。そのため、講演会に参加される方々は、もちろん話の内容を聞くことだけでも価値があると思いますが、さらに講演会全体の価値を引き上げる潜在的な力も持っています。講演会全体の価値を上げ、講演会における満足度も上げるためにも、特に質疑応答において積極的に参加されるとよいと思います。

講演会に参加するときの参考になれば幸いです

 

以上です。

質問やコメントなどありましたら、twitter, facebook, メールなどでご連絡いただけるとうれしいです。

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